■主催:(株)万代 ■共催:(株)神明・JA全農兵庫 ■参加者:親子20組40名
■実施場所:「但馬米」産地(兵庫県朝来市和田山町水田) ■実施日:2012年9月8日(土)
軍手をはめた小さな手がしっかりと鎌を握り、ザクッと稲を刈り取ります。「見て見て、やった〜!」と、あちらこちらで歓声が上がります。
日本人の主食、おいしいごはんは、こうやって出来るんだよ。パパ、ママ、おばあちゃんと一緒に、子どもたちは貴重で実り多い一日を楽しみました。
訪れたのは豊かな自然に抱かれた兵庫屈指の米どころ、「但馬米」産地の田んぼです。ここは5月に田植え体験をしたところ。あれから約4ヶ月。田んぼは黄金色に輝いて、ぷっくりふくらんだ稲穂が、子どもたちを待っていました。
参加してくださったのは、たくさんのご応募から当選された20組40名の親子の皆さん。「都会暮らしですから田んぼに入るのも初めてなんですよ」というパパに「すてきな里の景色ですね。なつかしい気がするわ」と語るおばあちゃんも。
まずは昔ながらのかまどを拝見。稲刈り後には、このかまどで炊いた新米がいただけます。「火で炊くんだね〜」と珍しそうに見つめる子どもたち。この頃、小雨が降っていましたが、稲刈り時には止んでラッキー!今日は楽しいお米の体験をいっぱいしようね!
とっても気持ちのよい汗をかいて稲刈りを終えたら、もうお腹はペコペコです。さきほど見たカマドでは、ふっくらピカピカの新米が炊きあがっていました。
この時期の新米は、生産者でもなければなかなか口にできないもの。うま味もあま味も香りだって格別です。「これはうまい!」「おいしすぎる〜」と口々に幸せな声が上がりました。
JAの方に稲刈りについてしっかり教わって、いざ田んぼへ。パパやママが見守る中、小さな手でも鎌を握ってザックザク。「上手だね!」とホメられて自慢げな子、熱心に次々刈る子、田んぼで跳ねるバッタや虫たちにハシャぐ子も。ママも時には手を添えて。「やらせて!」と一緒になって夢中に刈るパパも。おばあちゃんもカメラを構えて「ハイ、ポーズ!」。農家の皆さんもコツを指導しながら稲作のいろんな話をしてくださいました。「ほら、モミを手でもんだらお米が顔を出すだろ。これが玄米だよ。口に入れてごらん」と教わって、「ちょっと柔らかいよ」と、とれたての甘みをかみしめる子も。田んぼの中の一瞬、一瞬が貴重なひとコマの連続でした。
4つのチームに分かれて稲刈りと交代で楽しんだのが、コンバイン試乗体験です。こちらは毎回子どもたちに大人気。「パパだって乗ったことないよ、いいなぁ」と、なにやらうらやましげなパパに、エッヘンとうれしげな子どもたち。とっておきの田んぼの思い出になりました。